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Talk2019年度メンター×新人座談会

CRIでは、新入社員向けに入社後すぐ~2ヵ月ほど研修を行っています。
最初は人事部主導で会社への理解を深めることを目的とした研修、その後は現場での実務に即した研修となるのですが、
毎年同じ内容を繰り返し行うのではなく、その年に入社する新入社員に合わせて独自でカリキュラムを作成。
なかなか難易度の高い研修であるのですが…そんな中、研修に向き合う新人を支えフォローする「メンター」とよばれる存在がいます。
今回は2019年度入社の新入社員とメンターのみなさんに集まってもらい、研修当時のことを振り返ってもらいました。

▼メンター

メンターA:研究開発部(2012年入社)

ゲームエンジン向けプラグインのメンテナンス、サポートを担当。

メンターB:研究開発部(2016年入社)

統合型サウンドミドルウェアCRI ADX2のランタイム開発、メンテナンスを担当。

メンターC:研究開発部(2017年入社)

高圧縮トランスコードシステムCRI Diet Coderの開発を担当。

メンターD:研究開発部(2017年入社)

ゲーム向けファイル圧縮・パッキングミドルウェア ファイルマジックPROのツールの開発、
メンテナンス、サポートを担当。

▼新卒

S.A:組込み事業部(2019年入社)

音声解析リップシンクミドルウェアCRI ADX LipSync 、
ディープラーニングワンストップソリューション CRI NeuroMeisterの開発を担当。

Y.O:研究開発部(2019年入社)

統合型サウンドミドルウェアCRI ADX2のランタイムの開発を担当。


今年の新人研修はどんな進め方をしていたんですか?

メンターA

今年の新人研修は、新人2人がそれぞれの研修のテーマを決めて、実際の実験結果を記録して、研究成果物を作り、発表スライドに落とし込んで発表する…これが一連の流れになります。
完成させるまでの期間、メンター4人が新人に対して交代でヒアリングして、確認しつつ、考えをまとめたり、新しいアイデアを生み出すためのお手伝いをするということを行っていました。

メンターB

今年は例年に比べ研修期間が1ヵ月と長かったので、巨大なプロジェクトを動かしているという実感を持っていました。
業務につくと、ひとつのプロジェクトに集中して臨むということがなかなかなく、今回の新人研修のメンター業務は自分としては新鮮な感覚を持っていましたね。

今年新人2人が選んだテーマはどんなものでしたか?

Y.O

自分の研究は一言でいうと、文章解析、自然言語処理についてです。

S.A

自分は機械学習のデータセットをつくる効率的なやり方についてでした。

メンターA

今回、新人が選んだテーマがなかなかハードだったこともあり、元々はメンター4人を半分に分けて、2人一組でそれぞれ新人2人につくということを考えていたのですが、序盤で方針を変えて、4人で1人に当たる×2というスタイルに切り替えました。

研修中、メンターのみなさんが行っていたことや心がけていたことがあったら教えてください。

メンターA

2人の扱うテーマは専門的にやっているメンターがおらず、メンター4人で勉強しながら取り組んでいました。
僕も空いている時間を見計らって、Y.Oくんと同じテーマのプログラムを書いたりしていましたね。

メンターC

僕はなるべく直接話を聞きにいくことを心がけていました。本当に理解していないと説明することも難しいと思うので、2人から研究課題について自分の言葉で説明をしてもらったり…メンター4人の中ではより専門的な部分でのバックアップの役割が大きかったかなと思います。一緒にホワイトボードで数式を並べて書いたり…研究室に戻った気分でした(笑

メンターA

2人とも人前で発表する機会は学生時代にもあったかと思います。ですが、役員の方や自分の専門分野ではない人の前で話すとなった時に、従来のやり方が通用しないこともあると思います。そこは意識して改善してもらおうと思っていました。

メンターD

私は、技術的なところは専門外だったので、事務的なところのアシストに力を注いでいました。メンターだけで行うミーティングがあったのですが、そこでの議事録作成や、成果発表会の実施に向けて、社内調整を行ったり、当日の発表の段取りを明文化して共有したり。

メンターA

Bくん、Cくんに比べると、一般的な目線で新人2人の研究テーマについて質問をしたり、意見を言ったりしてくれてましたよね。

ー対して、新人の2人は研修中どんなふうに感じていましたか?

S.A

自分はみんなで一緒に進めてやるということが退屈になってしまうのですが、CRIの研修は「自分がやりたいこと」で、それをサポートしてもらえるという環境がすごくよかったです。
入社する前は社会人って歯車みたいに仕事をしていくんだと思っていたのですが、この研修を通じて、思ったより楽しいな、自分でいろいろ考えて仕事を進めてもいいんだ、と思えたことがとてもよかったです。

メンターA

歯車どころか、どんどん自分で仕事を探してきてねって要求されることもあるからね(笑

S.A

行き詰まったことで、メンターの方々に聞きに行ったら何かしらの解決案や方針を示してくれたので、安心感がありました。

メンターB

S.Aくんの場合、社内でメンターの他に機械学習系の研究開発をしている方が何人かいて、その方の話も聞けてうまくことが進んでいたのもあったのかなと。

Y.O

自分は、最初、到達できそうな目標をたてたんですが、やっている間に好ましい結果がでなくて、間に合わないんじゃないかと思ったこともありました。途中でメンターの方々に相談してスケジュールの見直しや目標の見直しが入ったり、発表資料の修正がつめつめになってしまったこともあり…業務を先取りして体験できたかなと思いました(笑

メンターA

メンターをやる側も、これは一つのプロジェクトだと思って進めていたので、新人の研修だから適当で良いだろうという考えは全くなかったです。また新人だからといって、自分よりも能力やスキルが低いといった考えは全く思っていなくて、新人2人の強みや人生経験もあると思うし、最初から対等な感じで接していたつもりですね。本気度が反映されたのかなと思いました。

ーメンターのみなさんも本気になって臨んだということで、そういった意味でもレベルの高い研修だったことが伺えます。時には大変だったこともあったのでは?

S.A

研究テーマを掲げて進んでいく上で、不可能な部分、技術的に難しい部分にあたったことが何回かありました。その時は方向転換をするか、他の手法を試してみるかということをメンターの方々と相談して進めていきました。

Y.O

作業を進めていく中で思わしくない結果が出て、その後も何度も試したけどうまくいかなかったことがあり、その時はとても辛かったです。進んだけど戻らないといけないということが厳しかったかなと感じました。

メンターB

機械学習の領域だとやってみないとわからないところがありますからね。

メンターA

二人は作業ペースが速く、トライアンドエラーのサイクルを素早くまわしていましたね。

メンターB

そうですね。後ろで見ていて、これは試してみたの?って聞いたら、試してみたんですけど…っていう答えが返ってくることが多かったように感じています。

Y.O

そもそもみなさん普通に話してるんですけど、そもそもCRIの研修スタイルに思うことがあって…
一緒に学校を卒業した人達の話を聞くと、広い部屋で使用しているソフトの使い方を講義形式で説明したりとか、みんなでこれをやってみようという研修が多いみたいで、それに比べると、(人によって全然違う)成果物をひとつ作ってみよう!といううちの会社の新人研修はレアなのかなあと。

メンター全員:そういわれるとそんな気も…!

珍しいという認識がなかった…!
研修の進め方は毎年違っても、最終的な成果物を作るというゴールは、CRIではずっと前から当たり前になっていたんですね。

Y.O

研修で自分の好きなことに没頭できたのは純粋に楽しかったですし、自分にとって楽しいことという領域の中で、その後の業務に繋がるいい経験ができたのは非常に良かったと思います。

ー新人から見たメンターとはどんな存在だと思いますか?

S.A

様々な年代の方がいる中で、その中でも年齢の近い方々についていただいたことや、 その中で業務をたくさん経験していらっしゃる先輩方ということもあり、安心感がありました。今でもメンターの方々とは気軽にお話しができたり、業務上必要なお願いができたり…研修を経てかなり距離は縮まったかなと感じています。

Y.O

作業していた時、わからないことを聞きにいった時など、「じゃあこうしてみたら?」と一緒に考えてくださったり、ご自分で勉強してきてくださったことを「これやってきたんだけどどうかな~?」って提供してくださったことがあったり、とても助かったし嬉しかったです。
実際業務入ってからもみなさん席が近くて、プログラムを書いている時もヘルプを求めると、一緒に腕を組んで問題に向き合ったり解決したり。メンターという枠を飛び越えて、先輩として頼りになる存在だと思いました。

メンター全員:ありがとうございます…!(照

ーそんなメンターのみなさんから、今後新人へのぞむこととは?

メンターA

自己強化していく努力を常に意識してやっていた方が、3年後、5年後、10年後の自分を肯定できるようになると思うので、モチベーションを維持していってもらえたらと思います。あわせて、組織全体を自分が支えてみんなで成長していくという意識を養ってもらえたらより良い未来が見えるのではと。

メンターB

CRIも大きくなってきて、もはやベンチャーと呼べる会社規模ではないかもしれないですが、技術的なところではフラットな部分があって、正しいことを言えば理解してくれる人が多い。正しいと思ったことは信じてほしいし、その方向に動くということをしてほしい。 そのために自分の実力をもっとのばしてもらえたらと思います。

メンターC

今回2人ともメンターが想定したことを超えるアイデアをたくさんだしてくれて、やりたいこといっぱいあるんだろうなと感じました。業務もあって時間を作るのは難しいと思うけど、面白いことをどんどん自発的にトライしてほしいです。他の作業を放り出してやっていたら怒られると思うけど(笑、許される環境であるはずなので、周りと相談しつつチャレンジしてほしい。
あと個人的に…健康も大事なのでそこも。息が長く続くのが重要だと思いますし。

メンターB

社会人生活は長いからね(笑

メンターD

技術とかまだ自分の知らないことはいっぱいあると思うので、興味のあることを調べたり、聞いたり、とにかく引き出しを増やしていくのがいいと思います。 私事ですが、入社2年目の時に、大学時代ちょっと触っていたJavaScriptを使う機会がありました。昔興味があったことがふとしたタイミングで業務に活きてくることもあると思います。

研修が終わって、新人2人の今、そして今後の目標を教えてください!

S.A

自分は研修内容がそのまま業務に結びつくという内容だったので、業務にスムーズに入れました。そのままノウハウが活きていると思います。

Y.O

自分の場合は直接的には関係ないところでしたが、成果物を作る時のフローや壁を体感できたのはよかったです。

S.A

今後の目標として、会社から与えられる仕事もあると思うので、それは可不可分なく、ちゃんとこなせるようになりたいです。その上で、自分ができることを会社に還元していきたいなと。
今は最新の技術が1~2年で時代遅れになったりするので、普段の業務もやりつつキャッチアップして、最先端のことをやっていきたいです。

Y.O

業務でつかっているツールについて、「これはいつからあるんですか?」と聞くと、「これは〇〇さんが作ったんだよ~」と言われることがあって。自分もそれになりたいなと(笑
社内で名前があがるような開発ができたらいいなと思っています。
そのために、いろんなことの知見をためて、新しいものを作るとなった時にアイデアがぱっとでるような取り組みを続けていきたいです。

メンター&新人のみなさん、ありがとうございました!

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